アダラートとお薬辞書

アダラートと疫学調査から見る40代の血圧患者

疫学調査によると、日本人の約4000万人もの人が高血圧症であると報告されています。そのうち、30代、40代の人は治療をしておらず、放っているとのことです。疫学調査により、高血圧の様態が続くと、心臓病や脳卒中のリスクが高まることが分かっています。ですから、治療することが大事です。また、血圧が高いほど、循環器疾患による死亡率が高いことも、疫学的に示されています。
高血圧の原因としては、遺伝的要因のほかに、ストレスなどの環境要因、喫煙、食塩の摂り過ぎ、肥満、運動不足、糖尿病やアルコールと言った生活習慣があげられます。特に30代、40代の人は、この生活習慣が良くない場合が多く、そのため高血圧になりやすい世代となっています。高血圧の改善には、生活習慣の改善、特に食事の内容の見直しや運動をすることが効果的と言われています。しかし、実際には、30代、40代では、これも不十分であることが多いのです。高血圧が改善されない場合は、薬で治療することになります。
アダラートは、高血圧や狭心症を治療する薬として広く用いられています。カルシウム拮抗剤と呼ばれています。高血圧によって血管壁が固くなり動脈硬化が起こると、血管が細くなります。すると心臓に十分な栄養を送れなくなって狭心症などが起こります。高血圧や狭心症の改善のためには、血管を拡張する必要があります。
血管にはカルシウムが流入するための受容体があります。カルシウムが流入すると血管は収縮します。アダラートは、受容体を阻害し、血管収縮を抑え、血管を拡張する働きがあります。この結果、血圧が下がります。血流も改善され、狭心症も改善されます。
アダラートは、全身の血管を拡張しますが、その中でも、心臓の冠動脈に対して特異性を示します。そして、24時間作用が続く薬です。