アダラートとお薬辞書

精神安定剤とアダラート併用で普通と異なる!

アダラートはカルシウムチャネル阻害薬の1つで、その中では比較的古いタイプのものです。アダラートの有効成分のニフェジピンはカルシウムチャネルの機能を妨げることで、血管平滑筋を弛緩させ、血管を拡張させます。この作用を利用して、高血圧症に対する降圧剤として、または狭心症の治療に使用されます。カプセル、L錠、CR錠と3種類の剤形が存在しますが、通常カプセルは1日3回、L錠は1日2回、CR錠は1日1回服用します。
ところでアダラートは一部の精神安定剤との併用によって普通とは効果の強さが変わってきます。この一部の精神安定剤とはベンゾジアゼピン系薬剤のことを指します。ベンゾジアゼピン系薬剤の代表例としては、デパス、リーゼ、ベンザリンなどが挙げられます。なぜアダラートの効果が普通とは異なってくるかというと、アダラートの有効成分のニフェジピンとベンゾジアゼピン系の精神安定剤はいずれも肝臓の薬物代謝酵素CYP3A4によって代謝される薬剤であるためです。いずれもCYP3A4で代謝される薬剤を併用すると、CYP3A4の働きが飽和状態となって、両者の代謝速度を遅くしてしまいます。これによってニフェジピンの血中濃度は普通の飲み方より上がってしまい、これによって効果が強く現れてしまうのです。効果が強く現れると低血圧によるめまい、ふらつきや顔面紅潮、頭痛などが起こる場合があります。
またベンゾジアゼピン系薬剤の血中濃度も普通よりも上がってしまいます。これによって脳の活動が低下し、眠気が現れやすくなります。このような症状が現れた場合には車の運転や危険な作業は注意しましょう。
よって精神安定剤を服用中の場合には処方医に必ず相談するようにしましょう。